みなさんこんにちは!
今回は米国向け貨物をご手配される際、
アルミニウムやスチールを含む製品のインボイス記載について、
最近お問い合わせや通関時の照会が増えているポイントをご案内します😆
■ なぜ「鋳造国/精錬国」を聞かれるのか
米国では、鉄鋼・アルミニウム製品に対する
セクション232(追加関税・規制) の運用が続いており、
・製品が対象かどうか
・追加関税の適用有無
を判断するために、原材料の情報が重視されています。
その中でも特に確認されやすいのが、
・アルミニウム:精錬国(Country of Smelt)
・スチール:鋳造国(Country of Melt and Pour)
です。
制度上、常に明示的な記載が義務化されているわけではありませんが、
FedExをはじめとする米国向けクーリエ輸送では、
記載がない場合に通関照会や保留となるケースが多く見られます。
■ 実務上のポイント
実際の通関現場では、
・「アルミ・スチール」といった材質の記載のみ
・製造国(Made in Japan)のみ記載
の場合、
👉 追加情報の提出を求められ、通関が止まる
というケースが発生しがちです。
そのため、事前に鋳造国・精錬国を記載しておくことで、
通関遅延のリスクを大きく下げることができます。
■ おすすめの品目記載例(Commercial Invoice)
アルミニウムを含む製品の場合
Aluminum machined parts
-Material: Aluminum 80%
-Country of Smelt: Japan
スチールを含む製品の場合
Steel brackets for machinery
Material: Steel 40%
Country of Melt and Pour: Japan
■ まとめ
米国向けでアルミニウム・スチールを含む製品は
鋳造国/精錬国の追記を推奨
記載することで
・通関照会の回避
・到着後の遅延防止
・受取人側の手続き負担軽減
につながります。
ぜひご参考になれば幸いです。