オーガニック商品の米国輸出とインポーター|USDA有機認証とNOP輸入証明書
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日本から米国へオーガニック(有機認証)商品を輸出するとき、見落とされやすい要件があります。
「輸出する側」だけでなく「米国で受け取る側」にも有機認証が必要だ、という点です。
有機JAS認証を取得すれば、日米の有機同等性によって米国で「organic」と表示して販売できます。
ここまではよく知られています。
しかし米国側の輸入者に認証がなければ、その貨物は米国でオーガニックとして販売できません。
Cielo Expressでは、オーガニック商品の輸入に対応できる米国向けインポーター(Importer of Record)のご紹介と、米国向け配送をあわせてご案内しています。
この記事では、なぜ専用のインポーターが必要になるのか、制度の背景と実務上の注意点を整理してご説明します。
米国では、輸入する側にも有機認証が必要です
2024年3月19日、米国農務省(USDA)の有機執行強化規則(SOE:Strengthening Organic Enforcement)が完全施行されました。
最終規則が連邦官報(Federal Register)に掲載されたのは2023年1月19日で、約1年の準備期間を経ての施行です。
この規則によって、「輸入」と「輸出」は有機認証の免除対象から外れました。
米国へ有機として商品を持ち込む事業者は、USDA認定の認証機関からUSDA有機認証を受けている必要があります。
ここで見落とされやすい点が2つあります。
- 輸入者は米国に所在していなくても構いません。
ただし認証を持っていることは必須です。
所在地の話と認証の話は別々に考えてください。 - 他の有機認証では代わりになりません。
USDA認定の認証機関によるUSDA有機認証であることが求められます。
他の認証を保有していても、それをもって代替することはできません。
また、米国へ入る有機貨物にはNOP輸入証明書(NOP Import Certificate)が必要です。
この証明書の第7欄には「認証を受けた輸入者(Importer of Record)」を記載します。
USDAはこの欄を、輸入時に法的責任を負う当事者を特定するために使っています。
つまり、認証を持たない会社を輸入者に立てた場合、その貨物は米国で「オーガニック」として販売できなくなります。
商品そのものに問題がなくても、書類の建て付けだけで通常の食品として扱われることになります。
2025年10月1日から、到着後の立て直しができません
以前は、証明書が間に合わなかった貨物について、米国到着後に手直しをする余地がありました。
2025年10月1日以降、これは認められません。
有効なNOP輸入証明書を伴わずに到着した有機貨物は、次の3つのいずれかになります。
- 再輸出する
- 廃棄する
- 寄付する(ただし、この選択肢を取れるのは認証を受けた輸入者だけです)
いずれの場合も、当初の販売計画は成立しません。
書類は船積み前にすべて揃っている必要がある、という前提で組み立ててください。
日本側で必要な準備
まず、有機JAS認証を取得します。
このとき注意したいのが認証機関の選び方です。
輸出証明書の発行に対応している登録認証機関から認証を受ける必要があります。
国内販売だけを想定して認証機関を選ぶと、輸出の場面で足りないことがあります。
日本と米国は有機同等性を相互に承認しているため、有機JAS認証を受けた商品は米国で「organic」と表示して販売できます。
対象となる品目の範囲には条件がありますので、取り扱う商品について認証機関にご確認ください。
NOP輸入証明書は、輸出者が自社の認証機関に対して、輸出前に申請します。
輸入者側が用意するものではありません。
認証機関は証明書をさかのぼって発行できませんので、出荷スケジュールから逆算した手配が必要です。
証明書は品目(HTSコード)ごとに1通です。
同じ貨物に複数の品目が入っていれば、その数だけ必要になります。
反対に、同一のHTSコードであれば、複数の梱包サイズが混在していても1通で足ります。
個人のお客様あての直送は現時点で対象外です
NOP輸入証明書が求められるのは、事業者向けの商業輸入です。
米国の個人のお客様がご自身で消費するためのオンライン小売の販売は、現時点では対象外とされています。
一方、Amazon FBA倉庫への納品のように事業者あての出荷は、この例外にあたりません。
同じ越境ECでも、個人のお客様へ直送するのか、倉庫へ納品してから販売するのかで扱いが変わります。
ご自身の販売形態がどちらにあたるかを、先に確認しておくことをおすすめします。
Cielo Expressがインポーターのご紹介と配送をお手伝いします
Cielo Expressでは、オーガニック商品の輸入に対応できる米国向けインポーター(Importer of Record)をご紹介できます。
あわせて、日本からの発送、米国のお届け先までの配送はCielo Expressがお受けします。
インポーターの手配と輸送の手配を別々に探していただく必要はなく、窓口一つでご相談いただけます。
料金は品目・数量・出荷頻度によって変わりますので、個別にお見積りいたします。
お問い合わせの際に、商品名とHSコード、月あたりの出荷見込みをお知らせいただけますと、ご案内がスムーズです。
有機JAS認証をこれから取得される段階でもご相談いただけます。
認証機関の選定から実際の出荷までの流れを、一緒に整理いたします。
参考情報
制度の一次情報はUSDAが公開しています。
輸入者の認証義務と、証明書がない場合の取り扱いは、こちらのFAQで確認できます。
Strengthening Organic Enforcement FAQ|USDA AMS
NOP輸入証明書がどのように発行され、米国の通関システムへどう入るのかの流れは、こちらにまとまっています。
Electronic Organic Import Certificates|USDA AMS
日本側の手続きは農林水産省のページが正本です。
輸出証明書を発行できる登録認証機関の一覧と、対米輸出入のQ&Aが掲載されています。
オーガニックは、書類が一つ欠けるだけで「ただの食品」になってしまう分野です。
裏を返せば、そこを固められることがそのまま参入障壁になります。
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